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【グリーンヒルズ・スキンクリニック
皮膚科疾患別ワンポイントアドバイス 】


【皮脂欠乏症】

症状
・毎年秋から冬にかけて、空気が乾燥してくると皮膚がカサカサしてかゆみが出てくる
・特に手足に症状があらわれ、粉をふいたような感じになったり、ひび割れする


原因
健康な皮膚は皮脂、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質(セラミド)の3つの物質のバランスがとれ、ほどよい水分量を保っています。
しかし、年を重ねるとこれらの物質が減り、皮膚が乾燥し、角質細胞がはがれて隙間だらけの皮膚になってしまいます。夏や冬の冷暖房の利かせすぎや、体を洗う時に強く擦りすぎるなどで、ますます水分は奪われて皮脂欠乏症に陥ります。


治療
皮膚がカサカサして粉をふいている初期の症状ならば、保湿剤だけでよいのですが、湿疹などの炎症が起きている場合には短期間ステロイドの外用剤も使用します。
痒みを抑えるのに、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服も有効です。


日常生活の注意点
・ナイロンタオルやアカスリタオルなどでごしごしこするのはやめましょう。

・入浴は少しぬるめの湯につかるようにしましょう。硫黄の入った入浴剤はさけましょう。

・石鹸やボディソープは低刺激なものを選ぶようにしましょう。

・石鹸などの洗浄成分が肌に残っていると、かゆみや炎症の原因になります。
  ぬめり感がなくなるまで、しっかり洗い流しましょう。

・入浴後には必ず保湿クリームを塗りましょう。毎日続けることが大切です。

・ 暖房の部屋の乾燥に注意し、加湿器をおきましょう。

・ 爪を短く切り、かかないように工夫しましょう。

・ 食事はあまり関係ありませんが、アルコールや刺激物は痒みを増強することがあるので控えめにしましょう。




【アトピー性皮膚炎】

アトピー性皮膚炎は、皮膚の乾燥症状が主体にあり、痒みのある湿疹を繰り返し起こす疾患で、アトピー素因を持つ人に様々な刺激が誘因になって発症します。


原因
皮膚の働きのひとつに、外からの様々な刺激から体を守り、体内の水分が蒸散しないようにするバリア機能があります。
バリア機能を担っているのは肌の表面にある角質層です。角質細胞に含まれる角質細胞間脂質がバリア機能を司っていて、この角質細胞間脂質の主成分がセラミドです。

このセラミドが減少すると皮膚はかさかさに乾燥します。
アトピー性皮膚炎に特徴的な乾燥皮膚はアトピックスキンと呼ばれ、バリア機能異常があるため、様々な刺激で簡単に痒みを起こしやすく、そこに「引っ掻く」という動作が加わると皮膚のバリア機能が破壊され、刺激に敏感になるとともに、ダニなどの環境アレルゲンや細菌、ウイルスなどが進入しやすくなってアレルギー反応を引き起こします。


治療
湿疹がある場合はステロイド外用剤やタクロリムス軟膏、痒みを抑えるために抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服、スキンケアとして、清潔に保つことと保湿剤の外用を行います。スキンケアは再発・悪化防止、寛解維持のため大変重要なことです。また、アトピー性皮膚炎は治癒するというより、負担の少ない治療で多少発疹や痒みがあっても他の人と同じように普通に生活ができるようになればよいと考えるのが妥当です。


日常生活の注意点
・肌着は吸湿性の良い木綿製のものを選ぶようにしましょう。

・爪は短く切って引っ掻くことによる皮膚障害を極力避けるようにしましょう。

・汗や皮膚の汚れは症状の悪化因子となるため、シャワーなどで早めに洗い落とすようにしましょう。

・枕カバーやシーツはこまめに取替え、ふとんは表裏ともに週1回程度十分に日干ししましょう。

・部屋は掃除機や濡れ雑巾などで掃除し、清潔に保つようにしましょう。

・金属のアクセサリー、化粧品の香料、発汗、精神的ストレスで症状が悪化することもあります。可能な限り回避・除去した方がよいでしょう。

 

【じんましん】

症状
・かゆい
・赤い
・みみず腫れのように皮膚が盛り上がっている
こんな症状が突然あらわれてはいつの間にか消える、何度も繰り返すのがじんましんです。じんましんは、毎日、または毎日のように症状があらわれます。

1ヶ月以内に症状がおさまるものを急性じんましん、1ヶ月以上続くものを慢性じんましんといいます。


原因
・食べ物(果物、エビやカニ、卵、牛乳、小麦など)や薬(抗生物質、解熱鎮痛剤など)などに対するアレルギー
・たけのこ、さば、肉などを食べて、アレルギーとは無関係に症状が出る
・機械的な刺激、気温の変化、発汗、圧迫、日光
・運動、ストレス、疲労
・原因不明(じんましんの多くはこのタイプ)


治療
原因がわかっていれば、原因を避けることが大切ですが、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の飲み薬が治療の基本となります。
慢性じんましんの場合は数ヶ月から数年間飲み薬を内服し続けることがあります。


日常生活の注意点
・かゆい時は患部をかるく冷やすと症状が緩和されます。


・患部はできるだけかかないようにしましょう。(かくと次々と症状がでます)


・熱い湯は避けましょう。(皮膚が温まるとかゆみがひどくなることがあります)


・お酒や香辛料、刺激物などはほどほどにしましょう。


・疲れや睡眠不足、環境の変化でもじんましんが起こることがあります。規則正しい生活を送るように心がけましょう。


・ストレスは避けられないものなので、自分なりにストレスとうまくつきあう方法や解消法をみつけてみましょう。

 

【にきび】

にきびとは
健康な皮膚は皮脂の膜で覆われていて、皮脂は毛穴の内側にある皮脂腺から分泌されています。思春期になると性ホルモンが一時的に高まって皮脂腺を刺激するため、皮脂の分泌量が増えます。それと同時に、毛穴の角質細胞が増えるため、皮脂が毛穴から排出されにくくなります。ここにニキビ菌(プロピオニバクテリウムアクネス)などの細菌等が関わって炎症をおこしてしまうのがにきびです。


原因
最近増えている大人のにきびは、不規則な生活、ストレス、ホルモンバランスが崩れることなどが原因と考えられています。それは、ストレスによって自律神経が乱れたり、女性ホルモンに影響が出ると、肌の新陳代謝が低下して角質を厚くしたり、皮脂の分泌を過剰にし、にきびができやすくなるからです。


治療
保険診療では内服療法、外用療法を行います。保険診療でなかなか効果が出ない、満足いかないようでしたら、保険外診療に切り替えて治療していきましょう。


日常生活の注意点
・洗顔は、強くこすらずに洗浄剤の泡で洗うようにしましょう。

・乾燥させないように保湿剤を使いましょう。

・頭髪はできるだけまとめ、額や頬にかからないようにしましょう。

・枕カバーはこまめに洗濯して清潔にしましょう。

・頬杖をついたり、にきびを無理に自分でつぶさないようにしましょう。

・紫外線は肌の免疫力を低下させ、アクネ菌に対する抵抗力を弱めるので、外出時はUVクリームを使用しましょう。
また、お化粧はできるだけポイントメイクのみ、ファンデーションはパウダータイプのものがよいでしょう。

・ホルモンの働きを正常に保つため、きちんとした食生活、快眠、快便を心がけましょう。

・油っこい食事、油脂を多く含んだスナック菓子、牛乳などを大量にとるのはやめましょう。

 

【手湿疹】

症状
指先があれてひび割れする、指の皮がぼろぼろむけてきた、洗濯物を干すことや食器を洗うのがつらい、などの症状は水や洗剤を使う主婦や美容師、飲食店員などに多い症状です。小さい水ぶくれがたくさんできる状態は汗疱という皮膚科ではよく見る湿疹です。


原因
水、洗剤、刺激などで皮脂が奪われ、皮膚を護る膜ができなくなります。そのため、皮膚に付いた洗剤や整髪料などの化学物質が角質細胞にダメージを与え刺激性皮膚炎を起こしやすくなり手湿疹ができます。また、化学物質が吸収されやすくなって皮膚に入り、アレルギー性皮膚炎を起こし、手湿疹になることもあります。


治療
極力水にさわらないようにする、水に濡れたらハンドクリームを必ず使う、などのケアをおこなってもなかなか良くならない場合は受診して下さい。ステロイド軟膏や保湿剤を処方いたします。


日常生活の注意点
・ 水仕事をする時はできるだけ手袋をしましょう。


・ 素手で食器洗いをする時は洗剤を薄くし、ぬるま湯で洗うようにしましょう。
※ 水を使った後は手を洗い、洗浄成分が残らないようによくすすぎます。その後ハンドクリームなどで必ず保湿するようにしましょう。

 

【ふけ・脂漏性皮膚炎】

ふけは頭皮の角質細胞がはがれたもので、誰にでも生理的に発生します。

頭皮、生え際、耳たぶの後ろ、鼻の周りなどの脂漏部位に赤みや痒みが出たり、皮膚がうすくはがれたりした場合、脂漏性湿疹と言います。赤ちゃんから大人まで誰にでも生じます。


原因
マラセチア菌というカビが皮脂を分解して炎症を引き起こすことがあります。この菌は脂漏部位に多く、あぶら症の人に多いといわれていますが、どんな人の皮膚(特に毛穴)にも寄生している菌なので、他人にうつるということはありません。

皮脂代謝異常、ストレス、睡眠不足、暴飲暴食などの生活の乱れ、ホルモンバランスの崩れなども原因になることがあります。


治療
炎症や痒みを抑えるためにステロイド外用剤や抗真菌剤の外用を行います。ビタミン剤や抗ヒスタミン剤の飲み薬を処方することもあります。

ふけ、痒みを抑える抗真菌剤入りのシャンプーをご紹介します。


日常生活の注意点
・洗顔、洗髪は低刺激の石鹸やシャンプーを使って毎日しましょう。


・すすぎは十分にしましょう。


・直射日光は避けましょう。


・食事は規則正しくとりましょう。


・休息や睡眠は十分とりましょう。

 

【帯状疱疹】

体の左右どちらか一方にチクチクするような痛みが起こり、その後その部分が赤くなり、水ぶくれが出来てきます。
やがて水ぶくれはかさぶたになっていきます。ひどい時は潰瘍になることもあります。
痛みや痒みの程度は個人差があり、ひどい症状の人は夜も眠れない場合もあるほどです。


原因
子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが、水ぼうそうが治った後も体の神経節に潜んでいます。
抵抗力がおちた時(疲労、ストレス、老化、ステロイドなどの免疫抑制剤など)に潜んでいたウイルスが活発になって症状が出ます。


治療
できるだけ早く治療した方が早くよくなります。症状に応じて抗ウイルス剤、鎮痛剤やビタミン剤の内服をします。服用方法はきちんと守ってください。


日常生活の注意点
・水ぶくれは破らないようにしましょう

・お風呂は入っても構いません。石鹸も使えます。ただジクジクしている場合はシャワーのみにして下さい。

・ 症状が出たところは神経痛が悪化しないためにも、 冷やさずに軽く暖めたほうがよいでしょう。

・ 精神的、肉体的に抵抗力が落ちている人がこの病気にかかるので、可能であれば安静にした方がよいでしょう。

・目の周りに症状が出た場合には眼科の受診をお勧めします。

感染力は強くはありませんが、水ぼうそうにかかったことない人にはうつることがあります。
その時には帯状疱疹としてでなく、水ぼうそうとして症状が出ます。
したがって、水ぼうそうにかかったことがない人にはできるだけ接触しないようにしましょう。

通常は一度この病気にかかると再発はしませんが、体の免疫力が非常に弱まっている時には再発することもあります。
また、帯状疱疹の皮疹がよくなっても痛みが残る帯状疱疹後神経痛で悩む人も多くいます。適切な治療を続けましょう。

 

【口唇ヘルペス】

くちびるやその周りに小さな水ぶくれができる病気です。
水ぶくれが出来る前にむずむず・チクチクした症状が出ることがあります。
水ぶくれが出来た後はかさぶたにになっていきます。
だいたい4,5日から10日程度で治癒します。


原因
単純ヘルペスウイルスが原因です。このウイルスにはT型とU型の2つのタイプがあります。
T型はくちびる、顔などの上半身に、U型は性器を中心とする下半身に主に発症します。
以前は殆どの人が乳幼児期に周囲の人との接触によりT型に感染して抗体を持っていましたが、衛生状態の改善や核家族化などの影響で、抗体を持つ人が少なくなってきました。
乳幼児期の初感染は症状がないか、あっても軽いのに対し、大人になってからの初感染は症状が重くなりがちです。

初感染の後、ウイルスは神経節にひそみ、何らかのきっかけで口唇ヘルペスなどとして再発します。
そのきっかけとは、風邪や疲労、紫外線、胃腸障害、外傷、ストレス、老化など体の抵抗力の低下です。

症状が出ている時は、ウイルスを大量に排泄しています。
感染力が非常に強く直接的な接触以外にも、ウイルスがついたタオルや食器などを介して感染することもあります。
そのため親子や夫婦などでうつりやすい病気でもあります。
感染した場合、接触してから3〜7日目に発症することが多いです。


治療
再発の予感がしたら、あるいは症状が出たら、早くに治療を開始した方が治りも早くなります。抗ウイルス剤の内服がありますが、ウイルスの増殖を抑えるもので、ウイルスを殺す作用はないので、症状の出始めの時期に内服するのが効果的です。


日常生活の注意点
・ 患部に触れた後、外用剤を塗った後には手を洗いましょう。


・ 水ぶくれはやぶらないようにしましょう。


・ 食器は洗剤できちんと洗いましょう。


・ タオルなどは他の洗濯物と一緒でかまいませんが、日光に当ててよく乾かしましょう。


・オーラルセックスで相手に性器ヘルペスを発症させる危険性があります。
初感染の性器ヘルペスは重症化するので気をつけましょう。

 

【水虫】

白癬菌というカビが原因で起こる皮膚病です。
菌の感染部位によって、頭・体部・股・手・足・爪白癬と呼ばれます。

足白癬は症状から3つのタイプに分類されます。
 ・趾間型(足の指の間が赤くなり、皮膚がふやけてジメジメする)
 ・小水疱型(土踏まずや足の縁などに細かい水ぶくれができる)
 ・角質増殖型(足の裏ががさがさして硬くなり、皮がむけたりひび割れたりする)

爪白癬は爪が白く濁ったり、黄色に変色したり、分厚くなったりします。
かゆみの症状がないことも多いです。


検査
水虫かどうかは顕微鏡で確認します。


治療
白癬の治療には抗真菌薬という薬を使います。
抗真菌薬には、ぬり薬や飲み薬があります。爪白癬などは飲み薬で治療します。
飲み薬で治療する場合は、安心して治療を継続させる為に定期的に血液検査を致します。
また、治ったと思って自己判断で治療を中断されると再発することがあるので、治療には根気が必要です。症状が軽ければ軽いほど短期間で治ります。


日常生活の注意点
・ きれいに洗い、乾燥させましょう。


・ 通気性がよく、足に合った靴をはくようにしましょう 。


・バスマット、スリッパは湿気が多いので、感染する可能性があります。
こまめに洗濯をしましょう。

 

【タコ・ウオノメ】

タコ・ウオノメとは
特定の場所に継続的に圧力がかかって発症します。
タコは、皮膚の角質が部分的に少し黄色味を帯びて肥厚したもので痛みはありません。

ウオノメは、通常大人の足の裏や趾(ゆび)などにできる直径5〜7mm程の硬い皮膚病変で、芯を持っているため歩くたびに刺激されて痛みがあります。

また、足の裏によくできるのがイボです。ウオノメと勘違いされる方が多いです。
これはウイルス性の腫瘍で、知らずに削って広がることがあります。
その他皮膚の盛り上がりは皮膚癌、粉瘤などでも見られます。


治療
専用器具で硬くなった部分を削り、スピル膏などの外用療法を続けます。
ただ、足の変形、歩き方の異常、加齢や病気によって脂肪組織が減ったりすることで、一度よくなっても再発します。


日常生活の注意点
・治療して一時よくなったようになっても、再発しやすいのが現状です。


・ヒールの高い窮屈な靴を履かない、長時間歩くのはやめる、ウオノメを守る市販のウオノメパットなどを当てる、などの予防対策をとりましょう。
どんな原因でも合わない靴が原因で出来ることが多いので、足に合う靴を選んでくれるシューフィッターに相談されるのもよいでしょう。

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