3分でかかりつけ医を探せて相談もできる情報サイト 〜患者の気持ち〜
病医院・クリニック案内トップページへ
 

熊埜御堂耳鼻咽喉科・ワンポイントアドバイス

「めまい疾患と耳鼻咽喉科診療の役割」

まい、ふらつき:多くの方が一度は経験する症状と思います。


耳鼻咽喉科での めまい、ふらつきに対する診療の役割は、しっかりと検査を行ない病気の原因を判断することにあると考えています。


主に耳鼻咽喉科で対応するめまいは、「内耳性めまい」と言われるものです。

そもそも「めまい疾患」には、それぞれに症状から判断する診断基準があり、 症状診断基準に該当するのか? が大変重要です。


「めまい であれば、治療にこれが一番」というような、抗ウイルス薬の使用、漢方薬、薬局での購入薬には効果に確かな証拠がないものもあります。
ご自身の症状が治まるのであれば、完全に否定することは出来ませんが、耳鼻咽喉科での役割ではないと考えます。


めまいの病気として「メニエール病」が有名ですが、この病気と診断が確定するのは、全てのめまい患者さんの10%に満たないと報告されています。

このため「内科の先生からメニエールと言われた」という場合、「診断が不確定であった場合の名称」として使うことがあり注意すべきです。
「メニエール病」とは、内耳性めまいであり、きこえの障害(聴力低下)、耳閉感、耳鳴など耳鼻咽喉科の得意とする聴力検査を行なうこと、 繰り返す症状であり、めまい発作とともに聴力低下が起こることから、十分長期の経過観察期間をおき慎重に診察して行くべき病気です。

この他、聴力障害を伴うめまい症状 には「めまいを伴った突発性難聴」「外リンパ瘻」があり、この2種類は早急に治療を開始すべき耳鼻咽喉科での救急疾患ですので診断基準にもとずく正確な 判断が重要と考える理由となります。

最近では「良性発作性頭位めまい症」の方が「めまい症状」の中でが多いことが分かってきました。
この病気も、めまい発作をくり返すことが特徴です。

しかし右、左のきこえには異常のないこと。一定の頭の向きで回転するめまいのあること。が特徴的です。
原因は内耳にある半規管の異常で、どの部分の半規管(水平半規管、後半規管)が障害を受けているのか。そして左右どちらが障害を受けているか。を、 診察では頭を動かした時の目の動きにより判断します。

当院では、より正確に頭の向きによる障害パターンを判断するために赤外線カメラを使い診断しています。


治療法では、これまで長い期間「めまいを抑える薬」を使っていた方もおられますが、障害されている半規管により一定の決められた頭の方向に動かす 「理学療法」で短い期間(4〜5日程度)で症状が治まることがあります。当院ではこの「理学療法」のアドバイスも「良性発作性頭位めまい症」には、 最小限必要と考えるお薬の内服とともに積極的に行なっています。

もう一つ、めまいの病気としては「前庭神経炎」があります。

こちらは風邪などの後 大きな・強い めまいが起こります。
多くの場合 大きい、強いめまいは一度のみです。

これは、原因として一時的な前庭神経の機能低下とされているためです。
しかしながら、問題は体のふらつきは長期間続くことにあります。
経過として1ヶ月で、ふらつきがおさまるのなら、良好な経過と言えます。半年以上にわたり、体のふらつきが続くことが少なくありません。
回復の程度は、耳の中の半規管を水・氷水刺激する「温度眼振検査」で判断出来ますし、「重心動揺検査」で現状のふらつきの程度を判定することが可能です。
このような検査も当院では行なっています。

また、めまい・ふらつき の症状は「現代病、生活習慣病」の側面もあることも事実で、さまざまなストレスや自律神経の障害(更年期障害を含む)により起こる場合が考えられます。
このため当院の診察では、生活習慣の質問用紙の活用。血圧の変動なども参考にして総合的な判断に基づき治療や適切なお薬の選択を行なっています。
しかしながら、このような診察でも原因の分からない「めまい症」も数多く見られることは事実です。
原因の分からない「めまい症」に関してもストレスや自律神経の障害に対する生活習慣の改善のアドバイスで症状が落ち着くことも経験されます。

めまいが起きた時に最も心配なことは、脳腫瘍などの頭蓋内病変が原因では?と、思われること思います。
当院では、CT,MRIなどの画像検査が必要なものかを判断し、受診される患者さまの生活範囲で最も便利な場所を選び画像検査の依頼をします。
(中野、西新宿、神宮ー千駄ヶ谷、お茶の水、池袋、渋谷、八重洲)
いずれの施設も大学病院、地域の大きな病院のように予約検査まで1ヶ月以上も必要なことはなく、1週間から10日前後で検査結果を当院でお伝え出来る施設です。

 

トップページへ

 


 

 

 

運営:
かかりつけ医認知度アップ委員会

提供:
有限会社メディコ コンサルティング

Copyright (C)2004 Medico Consulting