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熊埜御堂耳鼻咽喉科・ワンポイントアドバイス

「鼻呼吸のすすめ―口呼吸の弊害―

 

鼻(鼻腔)の役割には、保湿・加温・空気清浄の体内環境を守る「空調システム」、においを嗅ぐ「嗅覚システム」、鼻音というように発語にかかわる「構音システム」があります。
呼吸に頼らざるを得ないときは、鼻が詰まったとき・激しい運動をしているとき・空気が非常に高温あるいは低温であったときなどです。
口呼吸はあくまでも鼻呼吸の補助であり、通常の呼吸、特に空気を吸うとき(吸気)は鼻腔から行うべきなのです。
口(口腔)には鼻腔のように「空調システム」が備わっていません。
このため口呼吸が中心になると、水分が奪われ口腔が乾燥し、唾液の出かたも悪く、唾液での殺菌消毒作用が不十分になります。
空気中の細菌やウイルスが口を開けるとのどの横にみられる扁桃(口蓋扁桃)にダメージを与え、ときには“くさい玉”と呼ばれる扁桃膿栓:へんとうのうせん:が留まっていることを見受けます。鼻腔の入り口に同様の理由で膿の塊が見られれば、これを“鼻糞(鼻くそ)”と言いますが、この扁桃膿栓があることが病気だ!として耳鼻咽喉科に受診する方もおられます。

あなたは鼻呼吸?口呼吸? (チェックしてみましょう)
いつも口を開けている
無意識のうちに(テレビを見ているとき、自動車の運転中に信号で止まったとき)口が開いている
口が乾きやすい
口呼吸では、口腔・咽頭が乾燥しやすくなります
鼻が詰まりやすい
長い期間 口呼吸をしていると本来、鼻腔のもつ機能が低下して鼻閉になりやすくなります
のどが弱く、風邪をひきやすい
空気中の細菌やウイルスを清浄してくれる鼻腔の役割が少ない
唇が乾燥して、かさぶたができやすい
息を吸うときに唇の外側に当たることから乾燥し かさぶたができやすくなる
唾液の量が少ない
口の中が乾燥して唾液の分泌が少なくなる
いびきをかく
寝ている間に強く口から空気が入り、粘膜が引っ張られることから口蓋垂(のどちんこ)が伸びていたり、後口蓋弓(口蓋垂の周りの)粘膜が伸びている
口臭が強い
扁桃(口蓋扁桃)にある膿栓や、舌の表面にコケ(舌苔)がみられる


鼻呼吸になるには、
1)意識的に口を閉じてみる
通勤・通学途中、買い物、散歩など外を歩いているとき、自動車の運転をしているとき、テレビを見ているときなどに、意識的口を閉じて上の歯と下の歯を合わせてみましょう。
2)舌の位置を気にしてみる
舌の先が上の前歯のすぐ後ろの歯グキにあり、さらに舌を硬口蓋(上あご)に当てると自然とに口が閉じて口から空気が入ってこないことが感じられるでしょう。
3)練習してみる
水の入ったコップにストローを差し、唇で咥えます。その状態で息を5秒間吐きます。
その後、ストローを唇から離さず、鼻から息を3秒から5秒吸います。
鼻から空気が入ってくることが感じられるでしょう。


 

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