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熊埜御堂耳鼻咽喉科・ワンポイントアドバイス

「スギ花粉症に対する舌下免疫療法(シダトレン)を

ご希望の方へ」

 

スギ花粉症に対する舌下免疫療法を受けるにあたっての注意点

● 対象は、12歳以上65歳までのスギ花粉症の方です。
@スギ花粉症の方が、スギの希釈エキスを ご自身で舌下に液体薬を含み保持し(2分)、その後の飲み込む薬です。その後、5分間はうがい・飲食を控えます。
A治療開始前に血液検査(特異的IgE抗体検査)を受けており、スギ花粉の抗体が
陽性であることが確認されている必要があります。
B他の吸入抗原(ハウスダスト、ダニ、イネ科、雑草)に対しての特異的IgE抗体の
陽性が強い方は、シダトレン単独での症状改善効果は期待できません。
(その他の吸入抗体に対して個別の舌下免疫療法。また、動物、食物などの特異的IgE抗体陽性を対象にした舌下免疫療法は、現状:行える保険診療医療機関はありません)
Cスギ花粉に対する特異的IgE抗体が消失する治療ではありません。
(血液検査結果で示されている特異的IgE抗体の値が速やかに-0になって、消失する-ものではありません)

● 初診で来院し、当日からこの治療を開始することは出来ません。
問診、適応判断、検査等の必要があり 対応できかねます。
治療開始日の設定を行い、改めて受診いただくようしておりますので、ご了承下さい。
また服薬治療開始初日は、院内で30分間、医師が安全を確認する必要があります。
(他の医療機関で、既に維持期になっている舌下免疫療法(シダトレン)の処方があり、受診する医療機関を変えたいとの理由での受診であれば、処方可能なことはあります。
この場合も、前医からの紹介状−診療情報提供書-があることが望ましいです。)

● 免疫治療は効果が出るのに時間がかかります。
毎日、長い期間(少なくとも3年以上)の服用が必要です。
途中、1か月の継続治療が中断された時には、再度の初回増量期からの治療開始になります。

● 次のスギ花粉飛散シーズンでの治療効果を期待するため、また年明けからは少量のスギ花粉飛散は観測されますので、遅くとも年内(12月初旬)には治療を開始し、
継続出来るお薬の濃度(維持期)に移行して下さい。

◆治療開始を希望される前に、以下の事項の確認されてください。
□舌下免疫療法(シダトレン)はスギ花粉症に対してのみ、症状を軽減させる効果が期待される治療法である。
□毎日治療薬を滴下(舌下に2分間保持し、その後5分間はうがい・飲食を控える)出来る。
□定期的に(スギ花粉の飛散時期以外も含め)1か月に1回 通院でき、長い期間(少なくとも3年以上)の治療を受けることが出来る。
□年を明けけたらスギ花粉の飛散期になり、初回からのを舌下免疫療法(シダトレン)開始が出来ない。
□1か月の継続治療が中断された時には、再度の治療開始になる。
□症状軽快効果は治療中には継続するが、治療終了後には効果が弱くなる可能性がある。
□副作用は、これまでの皮下免疫療法より重篤な(強い)副作用が起こりにくい長所があるが、治療期間中に重篤なアナフィラキシ―(全身性アレルギー発作)などが起こる可能性がないわけではなく、その場合には、即時、緊急受診可能な救急病院に行くことが出来る。

以上、十分内容をご理解の上 治療開始のご相談をいただけますと幸いです。


 

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