当院の特色
主にADHD(注意欠陥多動症)、ASD(自閉症スペクトラム)などの発達障害のお子さんを対象とした作業療法です。
小児科医師がお子様が成長していく過程で手先が不器用、運動が苦手、お友達とうまく遊べない、
落ち着きがないといったお子さんについて、全身を使った運動や手を使った遊びなどを通して苦手な動き(手先の器用さなど)を克服できるようにし、楽しく自信をつけさせる。
また、お子さんの心身を含めた全体的な発達を手助けするだけでなく、
保護者の方やその子を支える周りの大人たち(保育士や幼稚園の先生など)に具体的にお子さんの身体運動状態をお伝えし、対応のアドバイスをしながら、サポート体制も相談していきます。
院長からひと言
発達医療センターなどで歩くのが遅い、言葉が遅いお子さん、ADHD(注意欠陥多動性障害)ASD(自閉症スペクトラム)のお子さん、脳性まひのお子さん、知的障害のお子さんの診察を担当してきました。
その経験から、どのようなお子さんでもなるべく早期に理学療法や作業療法を開始し運動が伸びてくるとお子さんの自信となり、精神的に良い影響が表れ、周囲の方たちとも良い関係ができることを実感してきました。
じっとしていられない、コミュニケーションが苦手なADHDやASD疑いのお子さんたちは周囲も困っているかもしれませんが、お子さん本人も困っています。
心配なお子さんをより早期に診察し、運動と感覚を評価し、お子さんに合った楽しめる運動療法の指導をめざしています。
またそれは同時に家庭や保育園、幼稚園、学校や療育機関など毎日の積み重ねができ、より効果が期待できる場で取り組みやすい運動の指導でもあります。
小さな心配が大きくなって日常生活に支障が出ないよう、また大きな心配は少しでも小さくできるよう指導していきます。
少しでも心配なお子さんは相談受診してください。
実施出来る検査・設備
行う作業療法について
・粗大運動(全身を使った運動、走る、歩くなど)
・微細運動(主に手先などの小さな筋肉の調整による運動、絵を描く、箸や鉛筆を使うなど)
・応用的な運動(ジャンプやスキップなど)
・感覚処理能力(音や光、臭いなどに過敏に反応、偏食、刺激に対する反応が低い(鈍麻)など)
・知覚・認知能力(文字を読む能力、図形の理解、距離感がつかめているか、など)
・全体的な発達状況(心理面、情緒面、コミュニケーション、遊び など)